富士日誌

レギュラーコースの参加者が1000人を超えた今回は4つにグループ分けされ時間差出発に。私たちは受付番号332&333で300番から600番はグループ2となり8:30からの出発。どうやら申し込み順らしい。会場に7時過ぎに到着して受付をしに行くと、既に受付を済ませ出発前のブリーフィングを待つグループ1の人たちがいたので偵察。車に戻り、本日2回目の朝食をとっていた相方に早速報告。「すごいょ、KHSを2台も発見しちゃった。モールトンは今のところ1台、Birdyも何台かあったな。っていうか、信じらんないくらいの数のリカンベントがあるんですけど。もぅ、何が起きてるんですか?!って数なんだけど。あ、BikeFridayはいっぱい。3台まで数えて途中で数えるのやめた。」

自転車を組み立てていると「オガワさんですか?」と声をかけていただく。よく富士日誌にコメントをいただく京平さんと連れの方だった。芝川のジェラートは美味しいですよね、そうでしょう、やっぱり美味しいでしょう?!という話しで盛り上がる。朝から楽しい出会いで感激。

ブリーフィングが近付いてきたので会場に移動すると、モールトン＆タルタルーガを発見。声をかけるとタルタルガメラさんだった。ブリーフィング中、何度も「チェックポイントでのバナナは1人1本までです！」と繰り返される。昨年は数が足りなくなったらしい。とは言うもののいくらなんでも連呼しすぎ（笑）。みんな大人なんだから大丈夫、多分。

その後タルタルガメラさんが合流された、よししさん率いる名古屋モールトン軍団にちゃっかり紛れてスタート。すごいです名古屋チーム、女性陣のモールトンがお洒落でヨダレが出そう。しばらくの間、名古屋チームと一緒に走らせていただく。すごいな、しかし。モールトンが数台連なって走る様を私は初めて見たけど、良いなぁ。オーナーズミーティングはもっと凄いんだろうなぁ、失神しちゃうかもしれない。間もなくして、名古屋チームとお別れ。

今日はいくらか風があるみたい。向かい風と登り坂には滅法弱い。ちょっと嫌な予感。

チェックポイントBがある舘山寺自転車ターミナルに到着し自転車をとめていると、BD-1乗りの方に「富士日誌の方ですか？」声をかけていただく。ハイ、そうです、富士日誌のオガワです。声をかけてくださったのは、なんとnature Dayのnicenatureさんだった。リンクさせていただいていて、いつも拝見してるので、びっくり。まさかお会い出来るとは思ってなかった。ところでこの人、前日に鰻を3人前食べてます。侮れません。

このチェックポイントでは緑茶とチョコレートのサービス。ところがここで、非常に悩んでしまった。チョコレートは1人何個までなんだろう。2個掴み取りたい衝動を抑えながら1個で我慢しておく。でも、数個貰っている人も。さっきブリーフィングで白鳥さんが連呼していたのは「バナナ」だったしなぁ、やっぱりチョコレートも1個なのかなぁ、うぅむ、悩むなぁ…。

また後でお会いしましょう！とnicenatureさんと一旦お別れして再びスタート。

タイヤをContinental CityContact 20×1.25に交換してから初めてのロングライドになる今回、スタートから15Kmあたりから実は少々後悔し始めていた。どう考えても重い。2週間まともに走ってなかったことを差っぴいても重い。軽快さに欠ける。ついでに、先日購入したオーストリッチのリアバッグ装着の試し走りも兼ねているので、荷物も重い。うぅん、まずいなこれは。全くスピードが出ず思うように進めないぞ。相方に「今どのくらいだ」と聞かれ「22〜24Km/hだ」と答えると「そうか。先は長いから今くらいで行こう」と言われる。ありゃ、そんなことなら20Km/hくらいって答えておけばよかったなぁ。

いよいよ、バナナポイントであるチェックポイントC・奥浜名湖田園空間博物館に到着。ここで今朝から気になっていたBSモールトン&KHS夫妻を発見。以前たまたまblogを見かけて、我が家同様モールトン&KHSの組み合わせだったから記憶していた。もしかしたら、その方達かもしれないと思い話し掛けると、どうやらあたっていたみたい。このペア、だいぶ走り込んでいるようで、チェックポイントを出てしばらく行くと、あっという間に姿が見えなくなっちゃった。

さて、目指すは次のチェックポイントの昼食。この区間が一番距離が長く、約25Kmになる。だけど、先を急ごうにも走れど走れど向かい風、いつか追い風は吹くんだろうか、去年はこんなに風が吹いてなかったよなぁ、なんて考える。仕舞いには、やっぱりタイヤが悪いのかもしれない、などと考えてはみるものの、いゃ、いつだって風が吹けばグングンと遅れるぢゃないか、タイヤぢゃなくてエンジンに問題があるんだろう、と思い直す。そして走り始めて30Kmほど過ぎた寸座付近で右足ふくらはぎが軽く痙攣し始める。ダメだ、やっぱりエンジン強化が必要みたい。

礫島付近でリカンベント軍団を見送りながら、足がつらないようにゆっくり走る。

まずい、お腹が空きすぎてガス欠気味だ。あぁ、こんな事ならやっぱり相方に言われた通り出発前にメロンパンを食べておくんだったなぁ。家を出る前に食べた朝食が4:30だったから、どう考えたってそれだけでお腹がもつはずないものなぁ。後になって「やっぱりバナナは2本必要だったね」なんて相方に言われたけど、何を言っているんだい、キミが1本我慢して私にくれさえすれば、私は2本食べることが出来たのだょ、そうしたらガス欠を起こさなかったのだょ、なぁんて自分の非を棚にあげて訴える。

そんなこんなで11:20、チェックポイントDの三ヶ日町役場に到着。ようやく食事にありつく。昨年がおむすび3個＋唐揚げ1個のお弁当とペットボトルの緑茶だったのに比べ、今年は豪華です。豚汁におむすび弁当、デザートにはみかんまで付いちゃう。お弁当は青菜とシラスのおむすびと鰻のおむすび、唐揚げ1個、そして味付け卵半分。おむすびの数が減ってるけど、1個のサイズが少し大きくなって具材が贅沢になってる。鰻を使っているあたりが憎いねぇ。豚汁も塩分が体に染み入り、美味い。子供の頃、豚汁ってあんまり好きぢゃなかったよね、でも、キャンプといったら豚汁だよね、ありゃなんでだろう、でも今は大好きだ、なんて事を話す。

しばらく休んで、名古屋チームが到着したのと入れ違いに12:20頃出発。十分にストレッチしたつもりだったけど、まだ少しふくらはぎの調子が悪い。嫌だなぁ、坂道で足が攣ったりなんかしたら最悪だねぇ。

さて、いよいよ利休峠へ。昨年、この登り坂で自転車を押していたら相方にこっぴどく怒られたのを思い出す。「あのなぁ、サボるな。遅くてもいいから、ともかくサボるな！周りの人をよく見てみろ、回転数が違うだろう。真似してみろ。ギアを一番軽くしてともかくペダルを回せ。サボらずに足を動かせ！お前には登ろうという気概が感じられない。」　あれは、結構ショックだった。確かに、足を回そうとしていなかったのは事実で、登り坂は押せば良いと思っていたから。

今年は頑張った。1度も自転車を降りることなく登りきる。それにしても、相変わらず遅い。前をゆく自転車を押している人を全然追い越す事が出来ないのだから泣けてくる。これで自転車を押す人に抜かされでもしたら、立ち直れないですな。幸いなことに、そんな惨事は免れたけれど。時速20Kmくらいで登っていくロードレーサーを横目に見ながら「ありゃ人間ぢゃねぇ、オイラとは違う生き物に違いない」と確信する。

峠を下ると、不思議なことにふくらはぎの調子は良くなっていた。

チェックポイントE・松見ヶ浦広場でカロリーメイトのゼリー、ゆで卵、おいしい牛乳のサービス。とりあえず、終わったら食べようと全て貰っておく。さらに荷物が重くなる。

しばらく行って、昨年同様コースアウトし相方の祖母の家へ。今年は事前に連絡をしてなかったので会えなかった。その代わりといっちゃぁなんだけど、近所のおばちゃんとばったり会って立ち話し。そして再びコースに戻り合流。

途中、ロードレーサーの方が横にやってきて声をかけられる。「その自転車っていくらくらい？」って（笑）。そういえば、さっきもどこかで「その自転車って走る？」と、声をかけられたっけ。小径車に興味がある人は多いみたい。

新居の関所に差しかかり、そろそろチェックポイントだと思って走るものの、全く着かないので、「新居の関所（のチェックポイント）までは遠いねぇ」と相方に話しかけると「遠いぞぉ！」という返答。そうこうしているうちに、nicenatureさんに抜かれ他にも数台の自転車を見送るうちに西浜名橋、明月橋と渡りチェックポイントが見えてきた。と思ったら、あれれ、ゴールの渚園に着いちゃった。どうやらチェックポイントの数をひとつ間違えていたみたい。相方は松見ヶ浦から新居関所までは遠いぞ、という事を言ってたようで、どうりで会話が噛み合ないはずだ。気がつけばゴールだったから、なんだか得した気分になりつつも、ちょっと拍子抜けしてしまった。

完走のスタンプを貰い、ここでバナナと浜名湖名産あさり汁のサービス。浜名湖のあさりは、丸々と太っていて美味しかった。その後、nicenatureさんをはじめ、KHSも所有されているという今日は三輪リカンベントで参加されていた長身の方、愛知からいらしていた身長が私と同じくらいの、赤い可愛い小径車に乗られている方達と交流。三輪リカンベントの方に泥除けの事を聞かれたので、泥除けもキャリアも純正であること、だけど微妙にサイズが合わないので自分で穴をあけ直したこと、KHSでキャリアを付けてる人は居ないですよね、なんてことを話すと「いかにも長距離を走りそうな感じだ」と言っていただいた。なんだか嬉しい。そして名古屋チームがゴールしたのを確認して挨拶。

今年は、たくさんの人と出会えたことが何よりも嬉しかった。昨年はしょっぱなからトラブルが続き、ゴールした時には人も少なく閑散としていて寂しい思いをしたので、今回は早め早めに進むようにしていた。お陰で余裕を持って他の参加者達と交流が出来たのかも。

昨年同様コース中各所に配置された誘導スタッフは勿論のこと、チェックポイントで配られるのが静岡茶や鰻のおむすび、みかん、あさり汁といった地元の名産品であるところが、このサイクリングイベントの凄いところだと思う。大変満足、また来年も参加させていただきたい。よし、来年はスケジュールをしっかり組んで、観光を加えよう！なぁんてことを話しながら家路につく。

【関連サイト】
⇒SBS動画ニュース　当日の様子が40秒ちょいの動画で配信されてます。
⇒SBSローカルトピックス　SBSテレビで27日午前10時から特別番組（30分）録画準備OK！

【memo】
※帰宅後の反省会（笑）にて冷静に分析した結果、タイヤの評価は○。詳細後日。
※オーストリッチのリアバッグは思っていた以上に○。ただ、荷物がガタガタうるさいのでパッキングに工夫が必要。それと、持ち運びを考えると持ち手が痛いので革アテをつけたい。
※来年は観光・土産ポイントを加えよう。