昼間仕事をしていると、烏骨鶏のお嬢さん達が「小屋から出せー!」とやかましく鳴くので、最近では庭に放し飼いにしています。ニワトリとはよく言ったもので、庭から外にはまったく逃げず、夕方になると勝手に小屋に戻って眠るので感心。
烏骨鶏が庭中を闊歩しているので、大抵の来訪者は驚きます。大丈夫、彼女達は襲ってきませんから。
三羽の彼女達にはそれぞれ名前がありますが、私には見分けられません。見分けられるのは飼い主である姑だけ。しばらく観察していると、三者三様で、1日中食べ歩いてる者に、木陰で休憩をとる者。そして日がな一日、植え込みの中でじっとうずくまる者。当初庭に放し始めたころ、1羽足りずに慌てて近辺を探しまわりましたが、植え込みの中に見つけたソレはまるで、スーパーのビニール袋、すなわちゴミのようで気が付きませんでした。
1日中餌を求めて歩き回る方あり。

木陰で休むものあり。
植え込みの茂みでうずくまるもの。中央に見える白っぽい固まりがそれ。
そんなわけで、最近は静かで平穏だったのですが、今度は百舌鳥のご夫婦が庭の木に巣を作られたようで、これがまたよく鳴くんだなぁ。夫婦入れ替わりで餌をくわえて戻ってくると、すぐには巣に戻らず近くの木に止まって警戒の一鳴き。もうちょっと近い木に移動して、もう一鳴き。近くに不審者が居れば威嚇。巣に戻るまでは、ともかく鳴く。でも、雄か雌の入れ替わりなので、鳴くのはどちらか1羽。
ところが今日はやけにけたたましく鳴き続け、しかも二羽揃って鳴いていて、その鳴き方が尋常ではありません。何事かと庭を覗いてみたら、近所のトラさん(猫・勝手に命名)が睡蓮鉢の水を呑気に飲んでいるし。百舌鳥はその天敵の上空を行ったり来たりしながら一生懸命に威嚇していたのでした。これはたまらない。トラさんには優しく退場を求めたのですが、まぁこの猫は図太い。一向に帰る気配がないので箒を振り回してお引き取り願いました。
その間、烏骨鶏達は我関せずという風で、遠巻きに見ているのでした。
百舌鳥の巣。近寄るとすごい剣幕で威嚇される。