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2005年11月02日

10月2日:丸子・宇津ノ谷・岡部 満腹サイクリング

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10月2日の日曜日、静岡市にある石川サイクルへパーツを探しに出かけたついでに、5月に計画して結局行けなかった宇津ノ谷峠へ行く事に。東海道満腹サイクリング、街道名物に舌鼓。太平洋岸自転車道で丸子・宇津ノ谷・岡部をゆく・の巻。

本日の走行地図とグラフ[拡大
ペンギン印のアイスまんじゅう100円

欲しかったパーツを石川サイクルで手に入れてしばらく行くと、「アイス饅頭」と書かれた緑色の暖簾。ペンギン印のアイス饅頭?ここはひとつ食べてみることにする。冷凍庫でカチンカチンに冷やされたアイスにはなかなか歯が立たない。溶かしながらちびちび食べる。このアイス饅頭、昭和20年代に生まれたもので、中のあんこは北海道産小豆を使用し自家製だとか。なかなか面白い味。

アイスを食べて口の中をキンキンに冷やしたところで再出発。

しばらく進んで県道354号を進み県道208号に合流。安倍川橋のたもとには名物 安倍川もちを食べさせてくれるお店が軒を連ねていた。んん、いつも駅で買って食べる安倍川もち、これは絶対にお店で食べてみなくっちゃ。

創業 文化元年の文字にひかれて「せきべや」に入る。300年以上の歴史を持つ安倍川もちの専門店。奥から坊主頭の無口な職人さんが出てきて黙々と慣れた手捌きで餅をちぎっては湯の中に入れていく。こしあんときな粉の「安倍川もち」とわさび醤油で食べる「からみもち」を1皿ずつ注文して店内でいただく。すごく美味しい!やっぱり餅はつきたてに限る。お店で食べる出来立ての安倍川もちはこんなに旨いのかと感動する。家人へのお土産にと持ち帰り用の安倍川もちも購入。包み紙には坊主頭の職人さんの絵が描かれていた。


せきべやの店内。ここでいただくことに。


からみもち(左)と安倍川もち(右)。お茶と一緒に。

丸子宿の名物とろろ汁の丁子屋
丁子屋の店内。「東海道五十三次」が飾られてある。
安倍川橋を渡り一旦安倍川駅へ向かう。ここから先は白鳥和也氏の「静岡県サイクルツーリングガイド」に掲載されているコースを参考に太平洋岸自転車道を通り宇津ノ谷峠へ。太平洋岸自転車道の一部である静岡御前崎自転車道は途中、大崩海岸を避けるように安倍川から内陸に入り焼津に至る。昨年、浜松まで走った際は走りやすい自転車道を遠回りするか、大崩海岸を登るかで悩んだ末、大崩海岸をショートカットした。いつか走ってみようと思っていた自転車道。

自転車道をしばらく丸子川沿いに進むと、間もなくして丸子宿・とろろ汁で有名な丁子屋の前に出る。丁子屋といえば、安藤広重の「東海道五十三次」にも名物茶屋として描かれた1596年(慶長元年)創業の老舗中の老舗。ところが、思いのほか安倍川から丸子宿までが近かったので、お腹にはまだ安倍川もちが残ってる。だけどずっと食べてみたかったものなので、ここは躊躇せずに勿論食べる。だって宇津ノ谷に来たかった1番の目的がこれなんだもの。

店は時間帯が良かったのか比較的空いていて、すぐに入れた。いつもは並ぶのも珍しくないという。お品書きに書かれた「揚げとろ」や「やきとろ」を横目に安倍川もちを1皿にしておけば良かったと少々悔やむ。シンプルな丸子定食を2つ頼む。そして運ばれてきたお櫃に入った麦飯を見て、やっぱり餅は1皿にするべきであったと深く後悔する。

特産の自然薯を自家製味噌の汁でのばしたとろろ汁は風味豊かで素朴な味。美味しかったなぁ。今度は腹ペコで来るぞ。


丸子定食(とろろ汁・麦入ご飯・味噌汁・お新香・薬味)1,380円

パンパンに膨れた腹を抱えて、宇津ノ谷峠を目指す。大丈夫かな峠登れるかな、なんて人の心配を他所に道すがら「裸弁財天」という看板に目を奪われる相方。「見たくない?」と聞いてくる。弁財天って女の神様だよね?と私。当然だろう、でなきゃ裸にしたってしょうがないだろう、と相方。そうかそうか仕方がないなぁ、付き合ってあげるよ。と引き返すものの、これが全然見つからず、あっちをウロウロこっちをウロウロどう見たって不審者だな私達。ようやく見つけた弁財天様はとっても艶やかで美しいお姿でした。ご利益がありますように。


丸子裸弁財天。開運招福・商売繁盛・福寿長命・学業成就。

お茶とオレンジで作った「ちゃレンジ」
休憩の為に立ち寄った道の駅 宇津ノ谷峠で、流石は静岡、お茶とオレンジで作ったスポーツドリンク「ちゃレンジ」を発見。冷やかし半分で買って飲んでみる。これがまた美味しかったりするので面白い。

道の駅の裏手から国道をまたぐように進むとほどなく宇津ノ谷の集落。屋号の看板を掲げた各家々が立ち並び、そこを通り抜けると宇津ノ谷峠。宇津ノ谷峠には明治・大正・昭和・平成とトンネルが4つあり、今回は明治のトンネルをゆく。

トンネル手前の細い激坂をなんとか登りきると、駐車場には1台の車に老夫婦。どうやら一足先についた相方が「後からもう一人来るから轢かないでね!」と挨拶したらしく、私が登りきるのを待っていてくれたみたい。いつものように立ち話し。地元の老夫婦は相方の「○○さ〜」という語尾上がりの喋り方を聞いて「やっぱり沼津の子だねぇ」と面白がっていた。そうか、やっぱり同じ静岡でも全然違うものなのね。似非静岡弁を話す私にはさっぱりわからない。

煉瓦造りのクラシックな明治のトンネルを抜けると、岡部町に入る。


宇津ノ谷峠 明治のトネンル


煉瓦造りの「明治のトネンル」内部。

岡部宿 大旅籠柏屋
朝比奈川沿いを走る太平洋岸自転車道
しばらく進んで大旅籠柏屋に寄るも、丁度5時を回ったところで見学出来なかった。残念。

旧東海道を走り、岡部町役場のところで再び太平洋岸自転車道に戻る。ここから先はずっと朝比奈川沿いに走り、焼津駅へ。焼津駅前にある黒潮温泉の足湯で身体を温め、晩ご飯を物色。魚系のスープでチャーシューの代わりになまり節が入った焼津ラーメンを食べる。さらに駅前でデザートにとシュークリームを買って自転車を畳んで家路につく。

このルート、途中、宇津ノ谷峠を越えるけれど、登りは短い区間なのでいざという時は押せば良し、全行程も安倍川駅からだと20Km弱なので初心者でも十分楽しめます。気軽にサイクリングと旧東海道を楽しむ事が出来ておすすめです。

しかし良く食べたなぁ。


(輪行)静岡駅→石川サイクル→安倍川餅せきべや→安倍川駅→
丸子宿・とろろ汁 丁子屋→裸弁財天→道の駅 宇津ノ谷峠→
大旅籠柏屋→焼津駅(輪行)
走行距離:約25km
標高差:-20m
累計標高(+):約241m
累計標高(−):約261m

Posted at 2005年11月02日 22:00 |   |  Comments (5) |  TrackBack (1)
Category [ 東海道 ]
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Comments (5)

こんにちは。
このコースは好きな所です。
宇津ノ谷トンネルから出て、国一号の歩道橋の有る信号機を岡部川沿いに入ります。
廻沢の集落を過ぎて鞍掛峠を越えると、花沢の里と云う、素敵な集落が有ります。
小径車でも行けます。

私も、12月に行く予定です。
久しぶりに、ツーレポ拝見しました。(笑+ひとり言)

ご無沙汰してます。
丁子屋のとろろ汁はぜひ一度行ってみたいと思っていました。おいしそうですね。
安倍川もちも大好きですし。

そのうちツーリングレポを参考にさせていただき輪行ツーリングしたいと思います。

丁字屋のとろろ汁は、みそベースの味付け。
ちなみに富士近辺は、醤油ベース出汁ベースの鶏肉入り味ですね。

亀レス失礼します。

三振王さん>はい、久しぶりに書きました(笑)いつも三振王さんはアップが早いのですね、見習わなくっちゃ。またルートを参考にさせていただきます。

ussyさん>ご無沙汰しています。丁子屋は美味しかったです!並ぶ覚悟でぜひぜひ!安倍川餅も、ぜひともお店で食べてみてください、感激しますょ。

i’d love to share this posting with the readers on my site. thanks for sharing!

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