2005年05月10日
旧東海道キャンプサイクリング(前編)

茶摘みシーズンを迎えた静岡、新茶の香りを楽しみながら走る。
GW後半はいつか行ってみようと思っていた久野城趾を見に行こう、せっかくだから旧東海道を走ってみようとキャンプ道具を持ってサイクリングへ。休日仕事をして後半まとめて休もうと目論んだものの、天気に恵まれず予定を大幅に変更してのスタート。そして2日目、気持ちよく走り始めた矢先、思わぬ足止めをくらってしまったわけでして。
当初の計画では、人様が休んでいる3日・4日はせっせと仕事をし、5日から安倍川をスタートして宇津ノ谷峠を越え、島田〜袋井あたりで山の方に向かいキャンプ泊。2日目は袋井で久野城趾を散策してその後は適当に、気分が乗ればまたどっかでもう1泊、というもの。…これで計画と言えるのか。
ところが仕事中は見事なサイクリング日和だったにも関わらず、明けてみれば雨。雨がやむのを待っていたら出発は7日の午後となってしまった。なんてこったい。とりあえず輪行してキャンプ地へ向かう。
日も暮れて暗くなった田舎道を、すれ違う人も車も殆どなく、遠くで犬に吠えられながら迷走。しかしすごいなぁ、犬は。そんないつまでも吠えるなって。途中、山間の激坂で自転車を押しながら歩いていると、山の中からガサガサガサ、ズドドドッっと何かが勢いよくこちらへやってくる気配。思わずヒェーッと情けない声を上げながら走り出してしまった。といったって自転車は使い物にならずお荷物状態で気は焦るばかり。すると相方に制止され「野生動物に背を向けて逃げ出すのは危険だと、何度言ったらわかるのか、お前は動物に勝たなくてはならないのだ!」と叱られる。ションボリ。とりあえず「勝たなくてはならない」って理屈は聞き流しておく。
ようやく辿り着いた山の中のキャンプ場には人の気配は全くなかった。2人貸し切り状態でのんびり星空を眺めながらご飯。知ってる星座はあるか、北斗七星はどれだ、他には何があったっけ、そんな星座あったか?なんて事を話しながら過ごす。敷地内を散策してみたけれど真っ暗で良くわからなかった。ここは一体どんな風景なんだろう、朝が楽しみだ。
夜中、寒くて何度も目が覚めた。寝ぼけながら「寒い寒い、ダメだこのシュラフ、綿が入ってない…」と何度文句を言ったかな。こういう時の私はタチが悪い(らしい)。

山の朝は気持ちよい。

支度も済んだら山を下りて最寄りの駅へゆき再び輪行で袋井を目指す。袋井から東へ走ろう、安倍川までは行けるだろう、という計画。
電車はあっという間だった。

袋井宿場公園
旧東海道・袋井宿の観光も程々に目指すは久野城趾へ。
東名高速を車で西へ向かう途中、左手に「シンドラーエレベーター」と書かれたタワーが見えたら丁度反対側にポツンとある丘陵地が久野城趾。近くには、徳川家康が幼少の頃に隠れた穴がある「可睡斎」がある。

大手から城趾を眺めた風景。手前の鉄板で堀を渡る。
『久野城は、戦国時代今川氏の重臣であった久野佐渡守宗隆によって築城されたものといわれ、その後徳川・武田の争いの的となり戦いが多く展開されました。桶狭間の戦いには久野氏も参加しましたが、久野宗能は後に徳川家康の軍に入り武田の軍勢と鼻欠渕(はなかけぶち・山梨)の戦いなどに功をたてました。城主は8代北条氏重で終わり、正保元年(1644)廃城となりました。[案内板より]』


高速から見た時は、木々が鬱蒼と生い茂った森というイメージが強かったけど、思いの外きちんと整備されており「北の丸」「土塁」「三の丸」等々しっかり保存されていた。見晴らしの良い丘に立ち、当時の様子に思いを馳せる…馳せよう、馳せなきゃ…ダメだ、マムシ注意が頭から離れない。とりあえず、靴下をしっかり伸ばして足首を隠す。コレ、大事。
本丸から、向こうに東名高速道路・国道1号を眺めながら休憩。遠くからでもわかるように設置された看板が邪魔で、見晴らしがあまり良くなかったのが少々残念。

北の丸より「敵ガ来タゾー、迎エ撃テー!」の図。

しばらく行くと、先ほど私達を追い越して行った車が空き地でUターンをして道路へ出ようとしているのが左前方に見えたので徐行。と同時に、後方からバイクがアクセルを強く踏み込んだ大きな音が。嫌な予感がしたその瞬間、バイクは猛スピードで私達の横を通り過ぎ、車に激突。バイクのドライバーが大きく宙を舞った。あーっ、やっちゃいましたか。しかも目の前で目撃。珍しく、先を走っていたのは私。
とりあえず、道端のお家の玄関先に自転車を入れさせてもらう。対向で来ていた車のおじさんと相方とで、救急に電話したり、道の真ん中にあった壊れたバイクを片付けたり、車を邪魔にならないところに移動するのに取れかかったバンパーを支えたり、わずかに発生した渋滞の交通整理をしたり。などなど。
近所の人がワラワラーっと出てきてヤイノヤイノ。1人のおばさんは何やら救急に電話している様子。おばさん、大丈夫ですよ、もうあちらの方が連絡してくれてますから。と思ったら、その電話を持って私のところへ走ってきた。「ホラ、アンタ、いくつ位の人?だってょ。ちゃんと説明してやって。大丈夫だからね、救急車来るからね。」と。あれ、何だか様子が変だぞ。
そうか、なるほど、そういう事か。いゃ、おばさん、違うんです、主人はアレ、あそこで交通整理してるのがうちの旦那、そこに倒れている人は全くの赤の他人なんです。そうそう、私達は自転車、事故があったのはバイクと車、そうそう、そうなのおばさん、バイクなんですよ!
壊れたバイクは端に片付けちゃったから、勘違いしちゃったみたいね。おばさんはその直前に自転車で2人走って行く私達の姿を見たらしく、私1人しか見当たらなかったから心配して出てきてくれたんだって。おばさん、ありがとう。
事態もなんとか落ち着いた頃、車の運転手がやってきて、事故の目撃者という事で警察が来るまで居てくださいとお願いされる。はい、勿論そのつもりでここに居るのです。
救急車はすぐに来たのだけど、警察はなかなか来ない。何十分も待たされてしまった。その間、近所のおばさん達と立ち話し。どっから来た、どこへ行く、これまでにどこへ行った事がある、あんたの旦那はうちのなんとかっていう甥っ子にそっくりだ、新婚さんなんでしょう?若いってのは良い事だ、などなど。それにしても腹が減ったなぁ。
とりあえず聴取も終わり、気を取り直して再スタート。
少なくとも1時間は遅れたかな。あぁ、腹減った。
つづく。


Comments (7)
な、なんと、また大雨の中をずぶ濡れでキャンプしてるのかと思っていたら、そういう事だったのですね。ちょっとガカーリ。<嘘(いやちょっとだけ)
相変わらずnisinさんのmayさんへの忠告はオモシロいですね。「お前は虎だ、虎になるのだっ!」っていうタイガーマスクのオープニングを思い出しました。
それにしてもいろいろありすぎ、続きを期待!
ブログにも書きましたが、小学生の頃、野犬の群れに襲われて
病院送りになった時、家族から
「お前がビビっとるケン襲われたんよ!」と叱られました。
旦那さんの言う事は正しいと思います。
自分はちょっと前にぶつかってしまった方ですけども、ああいう時の警察の方ってもうちょっと早くきてくれよぅと言いたくなるほどじれったく感じます。(頑張って早く来てくれようとしているのでしょうけど)
でも、Mayさん達が事故に遭われなくて本当に良かったです。
最近坂上りにハマりつつあるので、万が一の時は動物に負けないように頑張ります!!
サイクリングで動物にがさごそ言われたのは伊豆の旧道で一度ありました。頭の3本線が見えて「あれ、こんなところに」と思ったら近くに親もいるはずだからとあわてて坂を上った記憶がよみがえりました。でも当たられなくて良かったです。
それにしても波乱含みの出発続編を楽しみにしています。
エラいこってしたなぁ~
マムシにおびえ、寒さに震え、事故目撃者兼交通誘導員、まことにお疲れさまでした。
でも、キャンプにしては歴史探訪を兼ねた、かなりシブ~イ旅になったようでして。
続編を楽しみにしております。
> 「野生動物に背を向けて逃げ出すのは危険~お前は動物に勝たなくてはならないのだ!」
あはは、アツい言葉だなぁ。
でも、そうなんですよね、めったやたらに騒ぐよりも、まずは目力合戦。
で、ヤバくなったら「三十六計逃げるが勝ち」っスね。
ところで、その音の主はなんだったんスかね?
亀レス失礼しますっ。
Danjunさん>
そそ、昔の私達とは違うのです、大雨の中を走るなんて事はしません。というのは嘘で、まだお借りしているモールトンなので雨は避けました。
morikatuさん>
そういえば野犬に襲われた記事、以前読んだことがありました。すっかり忘れてました。次こそ怯まないようにします。ファイト、あたし。
HiroHeroさん>
登り坂、ハマっちゃったんですね。野生動物に追われて、それを振り切る姿を想像しちゃいました。結構スゴイかも(笑)
ayakoさん>
頭に3本線ということは、鹿ですか?だいぶ前に、東丹沢でトレッキング中に鹿に弁当を奪われた事があります。ちょっと怖かった…。
ひなさん>
キャンプ&東海道でてんこ盛りのはずだったんですけどね(笑)
続編は9割がた終わってるのですが、残り1割が進みません。
っていうかサボリ?orz
タルタルガメラさん>
頭ではわかっているんですけどねぇ、ついついフンギャーッとか言っちゃうんですょね。音の主は…、なんだろう、猪?