2005年02月13日
河津桜〜修善寺(中編)今井浜温泉・海の幸に舌鼓
河津桜まつりを存分に満喫したら、向かうは本日のお宿がある今井浜海岸へ。河津駅から海へ出て海岸沿いを東へ行くと間もなく今井浜海岸。今回は前日の夜遅くに宿を予約したこともあり、地図を印刷してくるのを忘れてしまった。確か町営温泉サンシップ今井浜の近くにあった民宿という記憶をたよりに行ったものの見つけられず、宿に電話で尋ねると何のことはない、電話した場所からほんの50mほど進んだカーブの先にあった。サンシップ今井浜の真ん前。電話を受けて心配してくれた宿のおかみさんが外で出迎えてくれる。
今井浜温泉 サンビーチさざなみ
正直、期待は全くしていなかった。だって、宿泊しようと考えたのは前日の夜だったし、予算内で泊まれる宿の空きにはそれほど選択の余地がなかった。しかも、これまではサイクリングといえばキャンプが殆どで、何度か行った電車旅行で利用したのは旅館だったから、民宿を利用した事がなかった私達の想像といえば、普通の民家の一室で、館内にはちょっと大きめのお風呂があるくらいなんだろうなぁ、と。じゃらんで検索した結果は3件。うち2件はペンション。やっぱり畳の上で寝たいよね、そんな安直な理由で選んだお宿。
だから、通りから玄関へ続く階段を数段上り建物に入ると、簡単な応接セットとTVが置いてある恐らくロビーと思われる空間があり、そこから見える厨房を横目にしながら「まぁ、こんなもんでしょう。でも、おかみさんは良い人そうだな。」なぁんて事を考えていたのだけれど。
ところが、だ。部屋に通されておったまげた。なんてこったい、期待していなかっただなんて申し訳ありませんでした。廊下に面した趣のある格子の引き戸を開け、その奥のふすまを引いて入ったその部屋は8畳の和室。小さいながらも広縁まで付いていて、そこからは海が望める。部屋はとても綺麗でリフォームしたてなのかは不明だけれど、清々しい和室の香りがかすかにする。トイレは付いていないので部屋の前にある共同トイレを使うだが、これまた木の引き戸を開けると、ゆったりとした清潔感あるウォシュレットが。
すいません、参りました。

まずはお茶を飲みながら小休止。時間は17:30頃。目の前にある町営温泉に行くのもいいなぁ。おとな1名3時間1,000円。ただ、営業時間が19:00までなので夕食を済ませてからだと慌ただしい。かといって夕食は外で済ませる必要があるので、出来れば早めに済ませておきたい。悩んだ末、相方の「桜にサイクリングで十分だろう。温泉は欲張るな。」の一言で諦める。そうだな、欲張り過ぎだな。宿の風呂で我慢しよう。そうしよう。
旬の味処 あいざわ 海の幸に舌鼓
夕食は他の宿泊客の方やおかみさんの勧めもあって、近くの食堂「旬の味処 あいざわ」へ。海の幸が美味しいんだって。店に入ると、初老の夫婦の先客が1組。早速相方は「あじの味噌たたき定食」を私は「イカ刺定食」を注文。このお店、地元見高漁港の定置網にかかった朝捕りの鮮魚を味わえるとあり、地元でも評判でたくさんのメディアでも紹介されている有名店らしい。店の表のお品書きを見て大好きな鍋焼きうどんで温まろうと考えていたけど、急遽海の幸を味わうべし!とイカのワタを詰めた珍味が楽しめる「イカ刺定食」に変更。


そして、2杯目にいただいた私のお茶にも茶柱。うっしっし。
海の幸を存分に味わったところで、店のおかみさんと先客ご夫婦と話しが弾む。ご夫婦は東北からいらしたらしく、河津桜ツーデーマーチに参加しに来たんだって。奥さんがウォーキング好きらしい。
夜桜鑑賞
宿へ戻ると、ご主人が夜桜見物に誘ってくれた。何でも桜まつり期間中は希望すれば車で案内してくれるらしい。せっかくなので他のお客さんと一緒に案内してもらうことに。まずは桜まつり会場のライトアップを車の中から鑑賞。満開なら下からの光で真っ赤に染まって綺麗なんだろうなぁ、なんてことを考える。川の上流の方が桜が咲いていたということを尋ねると、普段は下から咲いていくんですけどね、と。なるほど、やっぱり普通は南からだよね。
そしてご主人曰く、ここからが夜桜見物の本番なんだと言う。河津は町のあちこちに河津桜が咲いていて、もちろんそれは一般のお宅の庭先だったりもする。そういった桜のライトアップは実は各家庭に任されていて、電気代も自費なんだとか。そんな中、今日からライトアップをする予定のお宅があり、そこの桜が素晴らしいので是非案内してくれるとご主人。「ライトアップしてくれてるといいなぁ、そこの先なんですけど…。あっ!」「車から降りてゆっくり見てきてください。家の人には断ってあるんで、敷地内に入って構わないですから。」
貸切風呂で温泉を満喫

湯上がりに一杯といきたいところだけど、最近めっぽうお酒に弱くなった。明日は天城越えを控えているので持参した甜茶&ローズヒップのお茶を飲みながら作戦会議。布団をひいていつもより少し早めに就寝。
2日目 由緒正しい旅の朝の過ごし方

早速、食事処で朝食をいただく。
鯵の干物に大根おろし、切り干し大根の煮物、かまぼこにわさび漬け、目玉焼きにハム、煮豆、そして香物と味付け海苔、お味噌汁と由緒正しい朝食メニュー。普段はこんなに食べないのに旅先ではモリモリ食べられるから不思議だなぁ。若いカップルの女の子の方が、隣の席に座りながら「おはようございます」と挨拶をしてくれる。昨晩、一緒に夜桜見物をしたお二人。その向こうには、昨日食堂を教えてくれた奥さんのご家族。他の宿泊客も入口で「おはようございます」と爽やかに挨拶しながら入ってきた。全5室の小さな宿で5組揃って温かな朝食の時間。そうか、なるほど。民宿ってなんだか良いぞ。
食事処の広間には、吊るし雛が飾られていた。吊るし雛は、静岡県の伊豆地方に江戸時代から受け継がれている雛飾りで雛壇の両脇に飾るのが現在の基本的な飾り方。飾りの種類には動物や植物、道具などがあってそれぞれに意味と祈りが込められているんだそう。ちなみに、この吊るし飾り、富士市でも町のあちこちで見られます。[LINK]雛のつるし飾りまつり(つるし飾りの由来)

食事を済ませすぐに出発しようと思っていたのだけれど、せっかくだから、景勝地「伊豆舞子の浜」とも呼ばれる今井浜海岸まで散歩に出かける。幅約900mの白砂の海岸は遠浅で、夏になるとたくさんの海水浴客で賑わうんだとか。晴れた日には伊豆七島まで見渡せるらしい。いぃなぁ、夏になったらまた来よう。岩場で魚を探していた相方は、残念ながら見つからなかったみたい。

宿に戻って出発の準備。出がけにおかみさんが「喉が渇いたらこれで潤して」とみかんをビニール袋にいっぱい入れてくれた。ありがたくいただく。いぃなぁ、ここに泊まれて良かったなぁ。是非ともまた訪れたいおすすめのお宿。
河津桜〜修善寺(後編)天城サイクリングにつづく。
■旬の味処 あいざわ
地元見高漁港の定置網にかかった鮮魚を味わえるお店。あじの味噌たたき定食1,300円。


Comments (5)
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