2007年04月19日
WEBデザイナーという職業について考える
[ Ads ]
WEB制作を生業として、なんだかんだで10年近く経とうとしています。昔は「WEBデザイナー」なんて職業は世間に浸透していなかったし、それで食えるのか?なんて親は心配しました。だから、仕事はデザイナーだと適当に誤摩化すこともありました。でもデザイナーというと、洋服をデザインしてるのか、と勘違いする人もいたので、そんな時は、印刷物をデザインしてるんだと嘘をいうことも。
当時、本屋に行ったって「ウェブデザイン」なんて単語が含まれる本はどこにもありませんでしたし、教えてくれるところもなかった。それが、いつの頃かWEBデザイナーという職業が憧れの職業のひとつになり、専門学校やスクールが出来はじめ、優秀なオーサリングソフトが出回り、猫もしゃくしもWEBデザイナーという時代が始まりました。みんなが内職の値段でWEB制作を始め、内心は「この新参者めが!」と腹を立てたこともあります。
どさくさに紛れてこの業界に入ったので、淘汰される時代がやってきたのだと焦りました。だけど「自信をもって、慌てるのではない。自分の売りを見直せ。」と諭され、その頃から価格競争から戦線離脱。一時は仕事が減った時期もありましたが、それでもなお、今も同じ仕事を続けていられることを有り難く思います。もっと安く作ってもらえる人がいると言われれば、心穏やかに、それではそちらへお願いしてくださいと考えられようになりました。だって、その方がお互いに幸せだと思うもの。
自分自身がWEBで買物をし、調べ物をし、楽しんでいる時に感じる「こうだったら便利なのに、なんでこうしないんだ?」ということを素直に受け止めること。技術や知識が増えてくると、ついついその事情を推察して納得してしまいがちだけれど、そんなフィルタなんかなしにして、常に自分が一番のユーザビリティテストの被験者であり、ユーザーの希望を実現させることが大事なのであって、それが私の仕事なのです。
最近そんなことを神妙に考えるのです。が、だ。
どうなのよアンタ、自分のサイトを放置しておきながら、そんなこと言ったって説得力が全くない。
イタイなぁ、あたし。
Comments (4)
その節は大変お世話になりました。
またその後はおいらイチオシしたにも関わらず力及ばずで申し訳なかったです。
まぁ、あれですよ。
自分のサイトを放置するっていうことは、それだけ仕事が充実している証拠ではないでしょうか?一流のシェフだって家では奥さんの手料理食べてたりするじゃないですか。
日本語で言うところの"デザイナー"に憧れていた自分としては、そうやって誇りをもてるくらいなまでになれるということが羨ましくさえ思います、ですよ。
もどかしさが伝わってきますね。
ま、本業が順調に行っているからこその放置と見ていますので、あせらず手を掛けてあげてくださいませ^^
cia>ご無沙汰!いえいえ、こちらこそせっかく推していただいたのに、力及ばずで。でも、とても良い勉強になりました。
Danjunさん>そうだよね、シェフは家で料理しないよね?と、開き直る(笑)
ayakoさん>ありがとうございます。世間から忘れられない程度に頑張っていきますので、よろしくです。