HOME > 旅・風土・土地柄 > あしなが

« debianでnetatalk 〜トラブル解決 | 野田山サイクリング »

2004年12月06日

あしなが

 僕は今故郷に済んでいます。
 子供の頃部屋の窓から眺めていた山々は、もっとずっと遠くにあると思っていました。自動車に乗るようになって、すぐにそこ迄行けるようになりましたが、認識として遠くは遠くでした。其の山々に遮られた向こう側にある街街には、国道や高速道路、電車でしか繋がっていなく、すごく遠いのです。
 自転車でその山々に行くようになったのは最近です。子供の頃遊びに行ったとき、そこは電車を降りて徒歩で何時間も歩き、とても遠方にある農村だったが、認識力の成熟した今ではほんの隣の自治体だと理解出来、見え方も変わる。
 工業都市であるので当時から大きな建物や渋滞には慣れていましたが、そこに隣り合わせてこんなにも豊かな所が潜んでいるとは。また、潜んでいたからこそ、豊かさを保てたのか。遠方にみえた山々は近く豊かで、其の向こうの町に続く道を抱いていて。自分の足はそこにたどり着き、越える事ができます。自転車はそれを加速します。 
 今見る山々には、其の頂からの展望する山々にまで意識が広がります。
 僕は最近ようやく遅ればせながら、自分が大人に成った事を感じている。

Posted at 2004年12月06日 14:49 |   |  Comments (0) |  TrackBack (0)
Category [ 将来の空気の味 , 旅・風土・土地柄 ]

Comments (0)

Post a comment





TrackBacks

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kougyoku.jp/console/mt-tb.cgi/75