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2004年11月09日

リユースするのは枯れた製品で

 冷蔵庫のカタログをじっくり見た事が在りますか。広告なんかでも結構書いてある事も在りますが、年間の電気代とか消費電力(一日あたりでも同じ)がほぼ確実に書いてあります。
結構びっくりしたんですが、大きな冷蔵庫(4〜6ドア辺り)と小さなの(1〜3ドア辺り)で消費電力の逆転現象が起きてるんですね。そうなんです小さい方が電気食うんです。なんか普段の感覚と食い違ってますよね。ここが落とし穴なんです、なんでそんな事に成るのって思いますか。
 一つには、冷蔵庫の効率って云うのは内容物まで含めた蓄熱量(蓄冷量?)が多いほど電気を使って冷やす動作を頻繁に行わないで済む特徴が在ります。つけたり消したりを頻繁に繰り返すと電気をたくさん使うからです。暖まりにくく冷めにくい方が、手がかからない分お手軽という事です。
 そしてもう一つは、大きい方がお金がある人が購入するので高価にでき、そのために最新の技術が惜しげもなく投入される事も実は見逃せないのです。技術は進歩しているんですから当然効率は上がります。またそういう人はエコな考えも在るし、実際問題店頭で「省エネです、環境にも優しいのです」なんて奥さんのお腹を見ながら云われたらちょっと高くても買うでしょう。自分は子供を育てる有資格者だと思われたいですからね。
 で、つまり小さい冷蔵庫は元々効率悪いし貧乏人が買うもんだし、古い技術で作っときましょ安い国で。って感じなのかなぁと思わざるを得ません。でも今売ってるのはそのサイズで最新のものと云う事実は在るでしょう。
 ここからが本題なんですがね、ちょっと前に深夜番組でリユースの取り組みやってたんですよ。何かと云うと、要はリサイクルショップはみたいに修理したりそのままだったりして製品を其の物のまま再利用する事。分解して再度原料化する再資源化の意味でのリサイクルと言い分ける為の言葉ですね。再資源化は金掛かるしもったいないから途上国なんかでばんばんリユースしてもらおうって内容でした。
 物を大切にしようってもっともなんですが、基本的にこれはいかんでしょう。だって技術は進歩してるんですよ。電気代ベースで差額が出ちゃうくらい効率違うんですよ。せっかくエコな製品買った人の気持ちどうする気なのですか。売るための嘘ですか、そうなんでしょうね。
 其の番組の後半で、家電量販店でリユースに協力してもらっていると、其の量販店では客に選択肢として協力を申し出ていると、曰く
「リサイクル料も掛かりませんよ」
にゃんだとぉ。お前の店ではエコなんて環境に優しいなんてポップにも接客でも唱ってないんだろうな。じゃなきゃ嘘つきだぞ、リユースした場合は買い替えない方が環境に優しい旨伝えて売れよ。
 本当は、捨てる人がこれは効率がいいか悪いか考えて適宜選択すれば好いと思う。でもPCなんか古いのは絶対だめでしょ、使う人のストレスも溜まるし電気食う割に計算処理遅いし。
 なんで小さい冷蔵庫は短期間しか使わない学生なんかで、だめになるまで代々使い回すのが良いのではないかとそう思います。永く使う人は大きいのがいいと思います。んで古いのはさっさとリサイクル、生きていくための義務だと思って下さい。

Posted at 2004年11月09日 19:13 |   |  Comments (0) |  TrackBack (0)
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